対談~作品について(1) あかみ vs. saori

Posted 12 月 26th, 2007 by あかみ

まいどおなじみ、あかみです。

このたび「天使 1 -旅立チ」、そして「天使」の世界観を作品としてリリースするにあたり、世界観構成&作曲と作詞を担当されましたsaoriさんと、作曲(前奏曲)と編曲を担当しました私との対談を公開します。
この作品にどんな思いがこめられたのか、どんなサウンドなのか、オーケストラで同人音楽をやることにどんな意味があったのか、短い対談ですがそんな話を語ってみました。

それでは、続きは下のリンクからどうぞ!

あかみ 織姫オペラシアターの団長……というより、この作品では作曲・編曲担当&制作担当の、と名乗ったほうがよろしいですかね。初めましての方も、いつもお会いしている方も。あかみです。
saori はじめまして、だったりお久しぶりだったり、saoriです。歌とか朗読とか物語書きとかしてます。
あかみ まず、このたびはリリース直前の対談にご参加いただき、ありがとうございました。生のオーケストラを使ってオリジナルの同人音楽を創ろう、という恐ろしく「新しい」コンセプトの作品でしたが、一通りの流れに参加してみて、saoriさんのご感想はいかがでしたでしょうか?
saori えーと、うーん、おもしろいっ!と、恐縮!かなあ。 
オーケストラの演奏、ということに対して、
あかみ はい。
saori やはりクラッシック音楽のイメージが強いわけですが、自分の、比較的大衆音楽である曲が、オーケストラ演奏になることが、発見=おもしろくあり、また多くの人の力により自分の作品が演奏されることに、恐れ多く思いました。
あかみさんは、いかがですか?
あかみ なるほど。そのあたり、私も理解できるような気がします。
たしかに、オーケストラというと数十人もの人たちが力を合わせて、一つになって演奏するわけですものね。
考えてみれば恐ろしい話で、作曲者の「こんな音を創りたい」という想いを、演奏者のみんなの力を借りて……というかおんぶにだっこで数十人がかりで音にしてしまうわけですから。
saori そうですね
あかみ 比較的大衆音楽である曲が……という部分ですが。先日、片霧烈火さんがオーケストラライブを実現させましたよね。
同人音楽の世界ではアレが初めてみたいに思われている面もあるわけですが、実は今回の作品は
8月に収録した作品ということで、片霧さんのライブより遥か前に、saoriさんの作品がオーケストラで音になっていたわけです。
saori おおおっなんと恐れ多いっ!!
あかみ 考えてみればこういうことなんですよね。
私はガチのクラシック畑の人ということで、今回はポップミュージック的な音楽とガチのクラシックの出会いというコンセプトもあったわけですが
そのあたりで、何か感じたことはありましたでしょうか?
saori そうですね、つきなみですが、自分の音楽的視野が広がりましたです。
新しいサウンドを広める目的で同人活動をする仲間が何人かいるのですが、
自分がそういう方向に貢献できるのは、喜びでもあると感じますです。
あかみ ですね……同人音楽は、それ自体が本質的に新しいものとも思いますが
「新しいサウンド」を創るのにはある意味適した場ですから。
saori そうですね。自分の視野の広がりとともに、多くの人へそれをお届けできればいいなと思います。
あかみ 私も、saoriさんの世界を読ませていただいて、こちらも音楽的な視野がずいぶん広がったんですよ。
クラシック以外に意識的に触れる機会というのが、同人音楽に本気で首を突っ込む以前は全然なくて
今回のプロジェクトで、改めて「ポップ的なメロディー」を本気で考えるきっかけになりました。
saori なるほど~
そう、オーケストラ演奏というものだけでなく、
あかみさんの斬新なアレンジにも心地よい驚きと発見がありましたですよ。
おそらくこのCDをお聞きになる方がびっくりするほど、saori作の原曲はpopsな構成やメロディーなわけですが。
あかみ 見事にクラシック(=私の仕事)とポップ(=saoriさんの仕事)を「重ねて」ますよね(笑
saori そうですねっ☆
あかみ 私も、「クラシックの楽器を使っただけ」の領域からどうやって先を見据えるかというのは
今回の作品でかなり考えたんです。
saori なるほどー
あかみ クラシックの楽器を使いました、という段階なら、実は最近は珍しくないじゃないですか。
saori そうですね。
あかみ 織姫ではやはりその次まで見据えて行きたい、「オーケストラでないと出来ないこと」をやりたいので
それを同人音楽の世界でどうやるか?と考えると、今回の作品はその答えとしてはかなりのものになったと思っています。
saori なるほど(*゚ω゚*)
あかみ 「音」のほうはいったんこのあたりで中断して、「世界」のほうのお話を伺いたいです。
saori 「天使」という物語世界ですな。
あかみ 今回は「天使 1」ということで、2、3、……と世界観の構想はあると以前伺ったのですが
何かそのあたり、お聴かせいただければと。
saori そうですね。今回は「1-旅立チ-」なわけですが
これは、異世界ファンタジーRPGを想定したストーリーの1章目なのです~。
天使が身近に見守るどこかの世界のどこかの大陸のとある青年が
旅立つ1章目、謎や問題を解き明かし進む2章目をたどり、そして結末の3章にたどり着きます。
あかみ 異世界ファンタジーというと、トールキン様式の「剣と魔法のファンタジー」ですよね。
そういう西洋ファンタジーの香り、同人的な作品だとかなり多いですものね。なんというか、同人文化の一つのコアみたいな。
saori そうですね。ただ自分の作風は少し一般的なファンタジーとは
雰囲気が違うと思います。聞き手さんがどうとるかというのは未知ではありますが。
その雰囲気を、ジャケット絵を描いてくださった弘世さんは本当によく表してくださっていると思います。
あかみ 作品世界に潜む影の世界、ですよね。
表層的には明るいように見えても、影の世界はずっと後を付ける、みたいな?
saori そうですね、暗黒の影ではなく、裏側で貫いている実は重要なものを暗に主体にする感じでしょうか。
明るく見える世界の影を映しつつ、その上でそれでも明るくする、という雰囲気ですかのう。めっちゃくちゃsaori自身の性格が反映された感じですが(苦笑
あかみ 第2章は、旅(=冒険)の物語になるようなイメージがあるのですが
第2章の中にいろいろなエピソードがありそうですね。
作品化の計画案とかは、頭の中に(orどこかの企画書に)お持ちなのでしょうか?
saori そうですねー。この冬に第1章だけをお届けするにしても、それだけでは広がりの狭い世界観になってしましますので、世界のしくみや、登場人物の生い立ちや、結末への道筋というのは、すでにあります。
あかみ ですよねぇ。第2章以降が作品になるときが本当に楽しみです。
saori ありがとうございます。
あかみ 今回の作品は旅立ちということで、音楽では
ラストの部分が「ラスト!」っぽい雰囲気を漂わせつつ、先へ向かう、そんなイメージもある作品になっていると思うのですが
第2章や第3章にどんな音楽がつくのか、それも「音楽編曲者」としては気になっているんです。
ということで、改めて「音」の世界でいくらかお伺いしたいことがあります
saori はい(*´ω`)
あかみ 今回、音楽ではsaoriさんに作曲をお願いして、私は編曲に回ったのが4トラックと
私が完全に作曲したのが1トラックある、という構成です。
私が作曲した「前奏曲」については、いかがでしたでしょうか?
何か感想など、お聴かせいただければ幸いです。
saori そうですね、saoriの1つ目の朗読や1曲目に、聞き手を少しずつこの”天使”の世界に導くようであり、
また、”天使”の世界、はたまた奏でられる物語を予感させるようであると感じました。
あかみ 書き手側のイメージは当然あるわけですが、それとは別に、saoriさんにとっては前奏曲でどんなものをイメージされましたでしょうか?
たとえば、具体的な風景とか。
saori うーん、うまく言葉にするのが難しいですが。。
平穏な大地と、その人知れぬ地で悲しみや喜びを歌う水辺の天使、かなあ。
天使の羽根の舞う、穏やかな大陸でしょうか。
あかみ なるほど。
私のイメージとも、とても近いですね。一安心という感じです。
前奏曲を受けて、saoriさんが書かれた音楽が始まるのですが
なんとか上手く繋げられた感じがします。
saori とてもいいつながりだと思います~。
あかみ DTMでは「オーケストラ風の曲」は一つのジャンルを創るくらいには存在していると思うのですが
そして、saoriさんはおそらくDTMで作られたオーケストラ曲のほうが慣れていらっしゃったと思うのですが(このあたりもどうでしょうか?
そういったものと、「生のオーケストラ」での創作過程を比べられて
いかがでしたでしょうか?
saori そうですね、自分の考えとして、DTMと生音はまったく別の楽器であると感じているので、
優劣や対称的な比較というのは思うところがあまり無いのですが、
「生のオーケストラ」というもの自体の偉大さというのは、このプロジェクトが動くにつれて、増して感じましたです。
あかみ なるほど……
生のオーケストラ、というのは
実際にそれを見てみないと、そして中に入ってみないと
分からない面もありますものね。
saori そうですねー、演奏者お一人おひとりの色々な要素がこめられた音が集まるということは、本当にすごいことだと思いましたです。
先ほど述べた「発見」になるわけですが、ぜひ様々な人に自分が受けた感銘を体感していただきたいなと思います。
あかみ 私からも、ですね。本物のオーケストラの「意味」を知っていただきたいです。
オーケストラの響きは、とても多彩ですが、なかなかそのあたりが知られているとは思えない感じもあります。
力強さ、繊細さ、いろいろな響きをお楽しみいただければと思います。
では……そろ
そろ、このあたりで今日の対談は終わりにしたいと思います。
今日はありがとうございました。
saori 皆様が楽しんでくださいますように。ありがとうございました。

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